食品製造機器の表面改質【性能向上】

ステンレス鋼は、耐食性、耐熱性、など普通鋼には無い種々の特性を持ち合わせており、あらゆる産業分野で広範囲に利用されている。工業製品として使用する際の表面処理が難しい材料でもある。

ステンレス鋼の表面処理

ステンレス鋼に対する表面処理として、機械加工による研磨(鏡面加工、ブラスト、バレル研磨、エンボス加工)、ウエットプロセス(電解研磨、酸洗い、エッチング)、ドライプロセス(PVD、CVD、イオン照射、レーザ加工)メッキ(溶融メッキ、無電解メッキ、セラミック溶射)、高温処理(浸炭・窒化、拡散浸透処理)、塗装(テフロンコート、二硫化モリブデンコート)等が有り、各種の表面処理には長所だけではなく問題点も多い。

例えば、メッキや塗装、PVD、CVD以外でステンレスの摩耗対策として表面硬度を向上させる表面処理として窒化を行うと最表面に形成している不働態化被膜(水和オキシ水酸化クロム)に窒素が結合し耐食性、耐錆性を損なう。

Ni-Cr系 ステンレス鋼(オーステナイト系、二相系)300番台に特化した表面処理

【SUSPC】

特許取得済(2018/10/2)

近年、食品製造機器は異物混入のリスクを無くす為、テフロンコーティング(剥離、摩耗が問題)を使用しない製品、部品が求められている。

ステンレス鋼専用に開発した表面処理【SUSPC】は

耐食性、耐錆性を低下させず最表面の組織を微細化し表面硬度(HV300→HV570)を上げ、耐摩耗性を改善する事が出来る表面処理です。

また、SUSPC専用の超微細粒子メディアによるマイクロテクスチャ形状が対象品(滑らせる食品・製品)との摩擦を低減しワークとの張付きを抑制し、優れたしゅう動特性を示します。

食品製造設備のしゅう動(滑り)特性は一品一様ですので、お客様の対象製品に合わせて最適な表面処理加工を致します。

ホッパー、シュート、搬送ガイドレール、搬送ガイドフラップ、パーツフィーダー等の板金部品に加工する事で、ワーク(原料・完成品)の搬送効率を改善致します。

 

SUSPCは、日々の洗浄作業により、表面に劣化(錆等)が発生している部品にも有効な表面処理です。新品時以上の表面に改善し設備のコストダウンにも貢献します。

 

SUS304 磨き板

SUS304  SUSPC

 

粉体搬送機器の付着抑制処理

【SUSPC-V】

特許取得済(2018/10/2)

従来より、小麦粉、片栗粉、チーズ、コンスターチ、シリカ、カカオ、抹茶、ゴマ、粉糖、粉末薬などのパウダー(粉状物質:粉体)粒状物質に対して、接触部の最表面に発生するファンデルワールス力(Van der Waals force)をSUSPC-Vで形成するナノテクスチャにより抑制し、優れた粉体耐付着性能を示します。

また、表面形状により親水性、親油性も向上するため、油分を含む粉粒製品の離型性を改善する事も可能です。

ホッパー、シュート、ガイド、網、計量充填器、マグネットバー等に

 

ステンレス製品の不具合対策は、大手食品メーカー様向けの実績が多数ございます。

 

抗菌加工【抗菌表面処理】

特許取得済(2020/4/24)

ステンレス表面に微細な形状を形成する事で、黄色ぶどう球菌(Staphylococcus aureus) (スタフィロコッカス・アウレウス)大腸菌(Escherichia coli) (エシェリヒア・コリー)に対して、抗菌活性値2.0以上を達成しています。

抗菌加工は、殺菌剤などの薬品類を一切使用せずに抗菌効果達成しているため、安全な製品としてご使用いただけます。

 試験内容 : 日本工業規格    JIS

 Z 2801:2010

抗菌加工製品−抗菌性試験方法・抗菌効果

Antibacterial products-Test for antibacterial activity and efficacy

 

 

食品加工ライン等で、直接食品と触れる調理器具に抗菌加工を行う事で、菌の繁殖を抑えクリーンな生産環境作りをお手伝いいたします。

 

 

刃物へのスリット加工 (特許第6046229号)

丸刃へのスリット加工により、フィルム(ポリスチレン)等のカットに優れたせん断性能を示します

IMG_1337 刃物 刃 溝

刃物

刃物への複合加工(ショット+3Dラッピング®)

刃物の切れ味(寿命・性能)は、刃先の状態で決まります。

刃先は、砥石(WA砥粒)で研磨され形成されているため、表面粗さはそれほど良くありません。

刃先を欠けさせず、刃の側面の表面粗さ(摩擦特性)を改善する事で、カット時に起きる癒着を軽減する事が可能。

 

切断品にナトリュウム(塩分)が含まれている場合、ハイス系の刃物は腐食してしまいます。

一般的には、TiN(窒化チタンコート)を行いますが、膜の特性上ピンホールが存在するため、完璧な防錆皮膜には成りません。

ピンホールの無いチタン系コーティング(オリジナル品)、または、多層DLC(ダイヤモンドライク・カーボン)をお勧めします。

コーティングは、成膜装置により成膜可能な大きさが異なりますので、別途お問い合わせください。